させていただきます
最近は、有名人の会見でも、テレビドラマの脚本でも、しばしば耳にする「させていただきます」。
ビジネスシーンでも、この言葉の羅列に辟易することがあります。させていただきます、は何かをする時に、へりくだって表現する際に、使われています。これを使えば、何でも丁寧になるのではないか、と思って使われているシーンを見受けます。
でも、待ってください!そのメール。その電話。
「させていただきます」のオンパレードではありませんか?
本来、させていただきます、は
自分側が行うことを
(1)相手側又は第三者の許可を受けて行い
(2)そのことで恩恵を 受けるという事実や気持ちのある場合
に使われると、文化庁の指針にあります。
多少の例外はありますが、主に上記2つの条件をクリアすることが正しい使い方です。
例として、
「(相手の)免許証のコピーをさせていただきます」
を考えると、わかりやすいです。
巷に氾濫している「させていただきます」は、大体が削除し、言い換えても意味が通じます。そして、すっきりします。
例えば、
・書類は本日発送させていただきます → 本日発送いたします
・それではこれから発表させていただきます → 発表いたします
・入籍させていただきました → 入籍いたしました
で、正確に通じます。
送る前に、話す前に、「させていただきます」の一掃をしてみてください。使う場所は、1か所くらいで十分なことに気づくかもしれません。